発達に特性がある子どもの夏休みの宿題はどうする?やりきれなくても「自信」がつく親子の進め方

発達障害について

夏休みになると、気になるのが「宿題」。
特に、発達に特性がある子どもにとっては、学校のリズムが崩れ、学習意欲も落ち込みがちです。
「やりきれるか不安…」「毎年バトルになる…」そんな悩みをお持ちの方へ。
今回は、発達障害のある子どもが“自信”を持って夏を乗り越えるための宿題の進め方をご紹介します。

夏休み前が勝負!宿題は「準備」がカギ

実は、夏休みが始まる前にできることがたくさんあります。
我が家では、7月中旬に先生と面談を行い、子どもの学習の得意・不得意をしっかり把握したうえで宿題の内容を検討しました。
このひと手間で、我が家の夏休み中のトラブルがぐんと減りました。

得意・不得意を知ることで負担を軽減

面談では、以下のようなポイントを確認しました。
〇国語:ひらがなの読み書きは得意
〇算数:繰り上がりが苦手だが、1桁の足し算は理解できている
〇作業の取りかかりが遅く、途中で集中が切れやすい
事前にこの情報を共有しておくことで、宿題の内容を無理のない範囲に調整できました。

宿題内容は「成功体験」を中心に

このお子さんの宿題内容は以下のように設定されました。
〇国語:ひらがなの「さ行」まで(1日1文字)
〇算数:1桁の足し算を1日5問(繰り上がりなし)
〇お手伝いチャレンジ:好きな家事を選んでやってみる
“やりきった!”という感覚を大切にすることで、自信になった様に見えました。

「やりきれなくてもOK」が大事な理由

スケジュール通りに進まない日もあります。
それでも、「できた日」にしっかり声をかける事を意識しました。
「今日“さ”が書けたね!すごい!」
「お手伝いしてくれてありがとう!」
小さな成功体験の積み重ねが、子どもの「やればできる!」を育て自身に繋がると信じ続けました。

子どもに目標意識を持ってもらう工夫

発達に特性のある子どもにとって、「やる気」や「目標意識」を持つのは簡単ではありません。
でも、次のような工夫が効果的でした。
〇シールで管理できる「宿題表」づくり
〇その日やる内容を「選ばせる」方式
〇失敗しても責めず、肯定的な声かけを意識する
これだけでも、子どもが“自分で動いた”という実感を持ちやすくなると思います。

親も「完璧」を目指さなくていい

毎日予定通りに宿題をやらせるのは難しいもの。
でも、「全部終わらせること」より「自信につながること」を意識しました。
親がイライラしすぎると、子どもにもその緊張が伝わると思います。
親もゆるく構えることが、結果的に親も子もリラックス出来て一番うまくいきましたね。

まとめ:この夏を、親子で少し成長できる時間に

宿題は量より「達成感」を大切に
面談で得意・不得意を把握し、内容を調整
やりきれなくても、自信が持てればOK
子どもに「自分でやった」と思える仕組みをつくる
親も「完璧主義」にならずに見守ることが大切

【終わりに】

宿題がスムーズに進まない日があっても大丈夫。
「この夏、がんばったね」と子どもと一緒に振り返れるように、親子で一歩ずつ、自信を積み重ねていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました